G’day★シドニー在住のSarahです。
私は、「海外で看護師になる」という夢を叶えるために、看護学士を取得することにしました。看護学士を取得するためには、通信制大学で31単位を修得する必要があります。
学位授与機構が紹介している学士(看護学)通信制大学は4つあります。
G’day★シドニー在住のSarahです。 私は2020年度に通信制大学に入学して、看護学士取得のための単位積み上げをしました。当時は口コミや情報が少なかったので、自分で情報を集めて大学を決めました。 今回は実体験も踏まえて、4つの[…]
この中で私は、「京都橘大学」に通学したので、今日はその体験談をご紹介したいと思います。
※追記 2023年2月、学位授与機構より学士(看護学)の合格通知が来ました!
- 京都橘大学の看護学士コースについて
- 出願から修了までの体験談
- 看護学士取得までの大まかな流れ
京都橘大学について
大学名の通り京都府にある総合大学なのですが、私は通信教育課程で学んだので、一度も学校に訪れたことがありません。こちらの大学は100年以上の歴史があるそうです。
科目履修生として在籍することになるので、入学式や卒業式といったイベントはありません。2012年に健康科学部心理学科に通信教育課程〈たちばなエクール〉が開設されました。看護学コースはその一部になります。
出願について
出願資格
看護短期大学卒、もしくは看護専門学校卒です。
31単位を修得する人のみが対象なので、62単位を修得したい人(高専卒の人)は別の大学を選択する必要があります。
必要書類
- 卒業証明書
- 成績証明書
- 証明写真
- 基礎資格証明書(専門学校卒の人のみ)
- 戸籍抄本(証明書の姓と現在の姓が異なる場合)
基礎資格証明書の用紙については、資料請求した時のパンフレット内に用紙がありますので、それを切り取って卒業校に記入の依頼しました。
出願方法
- 出願に必要な書類を集める
- ホームページから履歴書を提出する
- 履修科目を選択する
- 選考料10,000円を振込口座へ納入する
- 出願書類を郵送する
年に一度、1~2月頃に出願があり、結果は2月末にわかりました。
入試はなく、選考方法には「成績証明書による選考」と書かれています。出願締切から10日で、選考結果がわかりました。
履修科目(単位)について
出願時に履修科目を選ぶ必要がありますが、京都橘大学ではどの単位を履修したらよいかというサポートはありませんでした。
その代わりに、看護系科目8科目16単位(11科目の中から)、一般科目8科目16単位(11科目の中から)を選びます。基本的には、自分の興味がある科目を選択したらよいと思います。
メリット
学位授与機構の学位審査申請時の基準を必ず満たす組み合わせなので、単位が不足していて不合格になるということを防ぐことができます。
デメリット
他の通信制大学と比較すると選択できる科目が限られています。
費用について
- 出願に必要な書類の申請料 約2,000円
- 選考料 10,000円
- 登録料 20,000円
- 履修料 280,000円
- テキスト代 約20,000円(履修内容で差があります)
合計 332,000円程かかりました。これは、他の通信制大学と比較すると少し高めです。履修料は、選考結果後に一括で振込が必要でした。
後日、専用のサイトからテキストを自分で注文しました。
授業について
前期4月~9月と後期9月~3月に分かれて受講します。選択した科目によって、メディア授業・テキスト授業・混合とスタイルが変わってきます。インターネット上で配布される資料をダウンロードすることなどあるので、パソコン作業が全くできないという人は慣れるまで少し大変かもしれません。
ネット環境があれば24時間いつでもどこでも受講可能です。私はiPad、スマートフォン、パソコンなどすべてからアクセスしましたが、特に困ることはありませんでした。私はパソコンで授業を受けながら、iPadやノートなどにメモを取るスタイルで授業を受けることが多かったです。
1回の講義自体は15分~1時間程度とバラバラですが、一時停止して後日受けることもできますし、何回でも見直すことができます。
習得状況確認として講義の合間に、時々小テストがあります。評価に関係してくることが多いので、講義内容を復習してから臨むようにしました。小テストをいつ受けるかは自分で選択することができます。
試験について
前期と後期に1回ずつ期末試験があります。それぞれの期末試験前に1回ずつプレテストがあったので計4回試験があります。その際通学は不要ですが、パソコンのインカメラで本人確認しながら受ける必要があります。
試験日程が2~3日決められており、その期間内なら自分の好きな時間に受けることができました。それまでに指定されたオンラインの講義をすべて受ける必要があります。
試験結果は、60点以上であれば単位取得となります。
上記で触れたように、カメラ付きのパソコン(もしくはパソコンに取り付けるカメラを購入)は必ず用意する必要があります。私は期末テストを受けた時に、インターネット通信が急に切れてしまい、テストが途中で中断されてしまう(テスト途中で退出扱い)というアクシデントがありました。
大学側も、そのようなアクシデントに対応する準備をとっているので、事なきを得ました。
サポートについて
各講義で疑問に思ったことがあれば、講師にチャットボックスで質問することができます。
たちばなエクールの掲示板があり、他の通信教育の学生と意見交換できるそうですが、私は一度も利用したことがないので詳細はよくわかりません。
修了後について
科目履修生修了後は、成績証明書が送付されてきました。これは学位審査に必要なので必ず保管しておきましょう。また、大学を卒業したわけではないので、卒業証書はありません。
また、学位授与機構に学士を修得するために「新しい学士への途」という学位授与機構のパンフレットを取り寄せる必要があると思っていましたが、大学側が送付してくれました。(本来は有料で取り寄せるもの)
4月の学位審査を受けたい人は、早めにレポートを作成をしたほうがいいと思います。単位を修得してから学位審査をするまでの期限は特に設けられていないようなので、レポート作成や自分の予定を見ながら決めたらよいと思います。
京都橘大学では「学修成果レポート作成サポート講座」を開講しています。こちらは大学に足を運ぶ必要があります。成績証明書とともに案内が送付され、2日間のプログラムで、35,000円という内容でした。
私が京都橘大学に決めた理由
京都橘大学は、海外在住者でも条件を満たせば申請できます。他の通信制大学では海外在住者は申請不可としているところもあります。私は海外留学をすることが決まっていたので、それが京都橘大学に決めた理由の一つです。
また、レポート作成講座があるのも魅力を感じたのですが、残念ながら私は海外留学中だったので参加することはできませんでした。
まとめ
◎ オンライン上でどこでも講義が受けられる(海外でもOK)
◎ 仕事をしながらでも無理なく授業が受けられる
◎ 学位授与機構に必要な単位をミスなく選択することができる
◎ レポート作成のサポート講座がある
△ 値段は他の大学と比べると少し高め
△ 選択できる科目が少ない
海外留学前日本にいる間に手続きを済ませて、仕事をしながら半年ほどオンラインの講義を受けましたが、自分でスケジューリングをすれば無理なく通学できる内容でした。海外留学中は、郵便物を日本にいる家族に受け取ってもらいました。
学士取得を迷っている方の参考になれば幸いです。もし迷っている方がいれば、チャレンジしてみることをオススメします!